『マンガ進化論』3(中野晴行/P-Vine BOOKS1,600円) 強力な原作者パワー 映像化権と映像の二次利用権は区別して考えるべきである。もちろん、両方込みで払いきりの場合(買取by out)のケースもあるが一般的には分けて考えられている。もともと映画しかウィンドウがなかった時代には二次利用権などなかったので原作者は原作料を受け取った時点でビジネスは完結していたのだが時代が下がり、中には興行収入BOX OFFICEに原作使用料が連動する原作者(あるいは脚本家、監督、俳優)が現れはじめた。 ただし、BOX OFFICE(興行収入)に連動して収入が入る原作者はかつてのステーブン・キングなど、必ずヒットが予測できる超強力な人間だけである。そんなパワーを持つのは世界中でも何人もいないであろう(ハリポタ原作者クラスですね)。従って、中野さんが言うところの印税制云々はビデオ誕生以降のことを指すの