先日、マスコミ業界に詳しい方と話をしていて、なるほど、と思った話。 マスコミの人って、データを全く見ないんですよね。 代理店の人ですら。さすがにマーケの人は別だけど。 例えば、子供向け出版物の売れ行きが落ちている説明として、会議で担当者が、 「少子化が進んでいるので」 なんて説明をしたりするけど、調べてみるとここ数年、実は小学生の数はほぼ横ばいなんですよ。 今やインターネットで政府の統計なんか簡単にタダで調べられるのに、調べない。 データがいくらオープンになって、タダでインターネットで見られるようになっても、見ない人は見ないんじゃないでしょうか。 実際に「学校基本調査」の小学生の在学者数の推移を調べてみますと。 こういうグラフ 図表1.小学生の在学者数の推移(単位:人、平成[年]、出所: 学校基本調査) を見ると確かに「ものすごい勢いで少子化が進んでいてたいへんなことだ」という気にもなりま
ソニーコンピュータサイエンス研究所の高安秀樹氏が書かれた昨日の経済教室「再考 金融危機の真因(下) 売り手責任の甘さが問題」は、読んでいて非常に違和感がある内容でした。 高安氏が書かれた、経済物理学の発見 は、非常に面白い本だと思うのですが、高安氏は、実際の金融界の話をどこまでご存知の上で、今回の経済教室を書かれたんでしょうか? (「オレの方が知ってるぞ」という意味ではなくて、素朴に「どうなんだろ?」という疑問であります。) 過去のデータの分析が悪かったのか? 冒頭部分で高安氏は、 現在の金融危機は科学的に予見されていた。なぜ警告に耳を貸すことができなかったのか、その問題の本質は、観測データに立脚して物事を考え、失敗の経験を未来にいかすという当たり前のことを徹底する体質が金融の世界に欠如していることにある。 とおっしゃっています。 一昨日のエントリでも考えましたが、問題の本質はそこではない
三菱東京UFJ銀行さんのシステム統合が終了されたとのこと。 今のところ障害のニュースも入って来てませんので、とりあえずおめでとうございます。<(_ _)> 総費用3300億円の巨大プロジェクト、三菱東京UFJ銀のシステム統合が完了 三菱東京UFJ銀行は2008年12月15日、旧東京三菱銀行と旧UFJ銀行の2系統に分かれていた勘定系システムを完全統合した。これにより、すべての店舗で同一の商品・サービスを提供できるようになった。2004年7月の経営統合発表から4年半。総費用3300億円、開発工数14万人月に及ぶ大規模プロジェクトが完了した。 日経コンピュータ記事より。 先週か先々週の「きらきらアフロ」(深夜のお笑い番組)で、鶴瓶氏が、 「三菱東京UFJ銀行、なんであないにようとまるねん!」 と怒ってらっしゃったので、思わず、 「別の銀行さんが統合されたときに大障害が発生して、金融庁さんがお怒り
前のエントリに対して「ぽん」さんからコメントいただきました。 http://fsahandbook.info/FSA/html/handbook/ こちらをご覧いただいてもわかりますように、UKFSAは何千ページものマニュアルを作ってしまったものですから、業界から減らせと言われて、プリンシプルを作ったのだと理解しています。 日本の場合は又聞きですが、まだまだルールが足りないと言っておられるのは実は業界側で、検査の現場ではできる限りルールを増やすなと言っている声もあるそうです。 コメントどうもありがとうございます。 英国の状況はよく存じませんが、日本についてはその通りじゃないかと思います。 なぜなら、それも、「境界線が明確でないとボコボコにされる可能性があるから」。 今までの金商法改正(改悪)の歴史を見ても、半分は民間が、 「そのルールだと不明確なので、もうちょっと明確化してくださーい」 と
最近、DoCoMo2.0の「そろそろ反撃してもいいですか?」といった広告 がたくさん流れていますが、ティザー広告なので、具体的にはどんな新サービスなのかよくわからない。 「2.0」とのことですし非常に刺激的なコピーなので、どんなすごいサービスなんだろ?とも思うわけですが、証券取引法的観点からは「言うほど大したことない」と推測できるのではないか?というお話。 この、「情報をすべて開示せずジラす」という手法、マーケティング上は面白いんですが、証券取引法的な観点からは、重要な事実は適時に開示しインサイダーな情報を元に証券の取引が行われないようにしなければならないのは当然。 ティザー広告という手法は、こういうガラス張りのまったく逆を行くものでありますから、それが妥当な範囲内のものなのかどうか、というところの判断は重要かと思います。 東証さんの適時開示規則においても、「新製品又は新技術の企業化」を機
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