秋田市は18日、記録的大雨による床上、床下浸水被害を受けた住宅が約7千世帯の規模となる見通しを明らかにした。17日時点で5539世帯(床上3352、床下2187)の被害が確認されており、現在も現地調査を続けている。 市議会予算決算委員会総務分科会で報告した。市は罹災(りさい)証明書の申請を市役所窓口や郵送、現地調査で受け付けており、16日時点で7008件の申請があった。
秋田市は18日、記録的大雨による床上、床下浸水被害を受けた住宅が約7千世帯の規模となる見通しを明らかにした。17日時点で5539世帯(床上3352、床下2187)の被害が確認されており、現在も現地調査を続けている。 市議会予算決算委員会総務分科会で報告した。市は罹災(りさい)証明書の申請を市役所窓口や郵送、現地調査で受け付けており、16日時点で7008件の申請があった。
記録的大雨の影響で冠水し15日から全面通行止めが続いている秋田市の地下トンネル「秋田中央道路」について、県は23日、通行再開が今月末以降になる見通しを示した。今も一部区間で冠水が続いており、排水作業とトンネル内の設備点検が必要になるため。23日に開いた報道向けの現地説明会などで明らかにした。 県道路課によると、冠水したのはアトリオン(中通)付近からアルヴェ(東通)付近の地下を通る区間約500メートル。水の深さは最大5メートルほどに達した。排水作業を行い、23日現在で冠水している区間は約300メートル、深さは最大3メートルほど。 説明会では、秋田市中通の中央街区出口から歩いて中央道に入り、JR秋田駅方向に向かった。トンネルの照明は消え、所々に置かれた作業用ライトの明かりなどを頼りに進んだ。初めのうちは通常の乾いた路面だったが、300メートルほどで水が引いた跡を思わせる泥が見え、さらに100メ
秋田県は23日、記録的大雨による県内の河川や道路など土木関係の被害額が52億8260万円(23日午前10時現在)に上ると明らかにした。秋田市が調査中のため、さらに額が増える見込み。同日開かれた県災害対策本部会議で報告した。 県によると、被害を受けたのは136件。このうち県管理が72件で43億6200万円、市町村の管理が64件で9億2060万円だった。 種別ごとにみると、護岸の損壊など河川が79件で18億5610万円、路肩の崩落など道路が55件で24億2250万円、橋台の破損など橋梁(きょうりょう)が2件で10億400万円となった。 農業被害額は21日の報告に秋田市分が加わり、20億4212万円(23日午前10時現在)と2億円ほど膨らんだ。 冠水などで被害を受けた面積は計5346ヘクタール。内訳は水稲が3383ヘクタール(1億7176万円)、大豆が1740ヘクタール(1905万円)、園芸作物
秋田市の穂積志市長は19日、秋田竿燈まつり(来月3~6日)について、通常規模で予定通り開催する方針を示した。報道陣の取材に対し、「大雨でまつりが開催されるか不安に思っている人もいると思う。復旧に全力を挙げていることを示し、安心して開催できるということを伝えていく」と述べた。 記録的大雨による被害は、まつり会場となる竿燈大通り周辺にも及んでおり、町内竿燈会がある地域でも浸水被害を受けた住宅が多数ある。ただ、市竿燈会によると、道具に大きな被害を受けたといった報告は、現時点でないという。参加辞退の連絡もなく、予定していた256本の出竿数を変更せずに開催する方針。 加賀屋政人会長(63)は「被災した竿燈会のメンバーもいる。まつりに携わるわれわれが、市民に勇気を与えられたいい。災害を乗り越えようという気持ちで準備を進めたい」と話した。 会場近くを流れる旭川沿いの県道では、大雨の影響で歩道が崩落し、約
記録的大雨で甚大な被害を受けた秋田県内では、19日も再び強い雨が降り、新たな土砂崩れが相次いで発生したほか、各地の川も増水した。避難者はいまだ4市町で計140人(午前11時現在)に上り、うち105人が秋田市に集中。降りやまぬ雨に不安と疲労感を募らせた。 秋田市寺内神屋敷では午前10時半ごろ、国道7号脇の斜面の土砂が崩落。建設会社の資材置き場(平屋、約10平方メートル)を押し流し、土砂やがれき、樹木が国道を約30メートルにわたってふさいだ。けが人はいなかった。この影響で午前11時10分から、土崎臨海十字路(土崎港西2丁目)から臨海十字路(川尻町)にかけての約4キロが通行止めとなった。 現場から約100メートル離れた会社で勤務中だった男性(56)は「ゴゴゴーと低い音が鳴り、雷かと思った。10分くらい後に道路を見たら斜面が崩れていて本当に驚いた」と話した。 市消防本部によると、この日は市内で土砂
JR秋田支社は18日、秋田新幹線の盛岡―秋田間の運行を19日も終日見合わせると発表した。20日以降も再開の見通しは立っていない。被害状況によっては運休が長期化する可能性がある。 同支社によると、一部区間で避難指示が出ているほか、土砂災害などのリスクが高い地域もあり、設備被害の確認ができていないという。避難指示の解除や天候の回復を待って調査に入り、再開の見通しを立てる。 五能線では運休区間のうち、八峰町の2カ所で線路付近の砂利や盛り土が流出する被害が発生した。このため能代―深浦(青森)間は復旧の見通しが立っていない。このほかの在来線でも19日以降、一部で運転を見合わせる。 18日は秋田新幹線や在来線計175本が運休や区間運休し、約2万1千人に影響が出た。
14日からの記録的大雨により秋田市のJR秋田駅周辺で発生した水害は、下水道や水路から排水しきれない雨水があふれる「内水氾濫」だったとみられている。近年、全国各地の都市で大きな被害が出ており、降り始めから短時間で浸水するのが特徴。対策が急務となっており、秋田市も市中心部の「内水浸水想定区域図」を6月末に公表したばかりだった。 内水氾濫は、下水道や水路の排水能力を超える雨が降ったり、排水先の河川の水位が高くなったりして、行き場を失った雨水が市街地にあふれ出る災害。河川の水が堤防などを越えて流れ出す外水氾濫に比べ、短時間で被害が発生し、川から離れた地域でも浸水が起きるとされる。 最近では2019年の台風19号で、東日本の広範囲で発生。15都県で約1万2千戸が浸水被害に遭った。これを受けて21年に水防法が改正され、下水道事業を担う自治体などは、千年に一度のレベルの雨を想定した浸水区域図を作るよう義
「秋田魁新報電子版」をご利用いただき、ありがとうございます。 秋田魁新報(2023年7月17日付) 17日付本紙の配達ができなかったり、大幅に遅れたりする地域があります。各地の冠水などで配達に支障が生じているほか、配達員の安全を確保するためです。何とぞ事情をご理解ください。 17日付の紙面をウェブサイト「秋田魁新報電子版」で無料公開します。スマートフォンやパソコンでご覧いただけますのでご利用ください。 無料公開紙面はこちら 秋田魁新報(2023年7月17日付) 16日付の紙面も無料公開しています。 無料公開紙面はこちら 秋田魁新報(2023年7月16日付)
大雨により県内各地で道路冠水が発生している。 秋田市道路維持課などによると、15日午前10時半現在、同市広面宮田と糠沢地域、八橋田五郎地域、下新城岩城字下向で道路が水に漬かり、通行止めとなっている。 秋田市大町の川反地区を流れる旭川も増水している。明田地下道も水没、通れない車が置き去りにされている。 水没した明田地下道(読者提供) 奥に「明田地下道」の文字が半分見える(読者提供) 水没した明田地下道(東通側から) 男鹿市によると、同日午前7時35分に国道101号の羽立交差点から生鼻崎トンネル付近で道路が冠水。上り車線が通行止めとなった。同市のなまはげラインでは土砂崩れが発生。同日午前8時15分、男鹿中の三ツ森交差点から自衛隊入り口付近で全面通行止めとなっている。 冠水により、上り車線が通行止めとなっている国道101号の生鼻崎トンネル付近=男鹿市、15日午前10時ごろ 県警高速道路によると、
活発な梅雨前線の影響で、秋田県内は15日、記録的な大雨となった。土砂崩れや河川の氾濫が相次ぎ、4人がけがをした。秋田、能代、仙北、五城目、三種、八郎潟、上小阿仁の7市町村は警戒レベルが最も高い避難情報「緊急安全確保」を発令。ほかにも各地で避難指示が出され、住民が避難した。県は同日、15市町村に災害救助法の適用を決めた。 気象庁によると、朝鮮半島から東北を通って日本の東に延びる前線に、暖かく湿った空気が流れ込み、激しい雨が降った。15日午後7時までの24時間降水量は、秋田市仁別で299ミリ、藤里町で267ミリ、男鹿市で244ミリなど。7観測地点で観測史上最多を更新した。男鹿市などは半日で7月の平年1カ月分を超えた。 県によると、太平川(秋田市)、三種川(三種町)、入見内川(仙北市)など11河川で氾濫した。 秋田市添川字蓬田では午前10時50分ごろ、土砂崩れが発生。住宅と空き家計4棟が押しつぶ
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