東京23区唯一の酒蔵「東京港醸造」。 日本酒造りといえば郊外の広大な土地にある酒蔵をイメージしますが、東京港醸造が居を構えるのはオフィス街として知られる港区芝の路地裏。 もともとは取締役会長・斎藤俊一さんの父が住んでいた4階建てビルを改装した醸造施設で、約171平方メートルという狭小なスペースで日本酒「江戸開城」ブランドを中心に、あまざけやリキュールなどを造っています。 ▲4階建てビルを改装した醸造施設(写真提供/東京港醸造) 「東京港醸造」が型破りなのは、それだけではありません。 日本酒造りに欠かせない仕込みのお水が、井戸水や湧き水ではなく、東京の水道水を使用しているのです。 常識を打ち破る日本酒造りを実践しているのは、代表取締役で杜氏の寺澤善実さん。 大手酒造メーカーで長年務めた後、斎藤さんの誘いで2009年に東京港醸造に転職。日本酒造りの全工程から、醸造施設の設計、醸造機材の開発まで
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