2017.10.29 11:00 『伊藤くんAtoE』の魅力は「ミソジニー」を乗り越えることにある。女同士がいがみ合うバカバカしさに気づかせる「伊藤くん」というクズ 2018年の初春に映画公開が決まっている『伊藤くんAtoE』(柚木麻子原作)のドラマが今月、最終回を迎えました。このドラマは、「伊藤くん」という男性が、世のクソ男のの寄せ集めのように描かれているからこそ、そこから気づくことがあるという、魅力的な作品でした。 主人公の女性脚本家・矢崎莉桜(木村文乃)は、あるイベントの参加特典として、抽選で選ばれた女性たちの恋愛相談をすることに。最初はその企画を嫌がっていた莉桜ですが、相談を希望する女性たちのアンケートに「伊藤くん」という同じ名前の男性が書かれていることに興味を持ち、彼女たちから「伊藤くん」とのエピソードを聞きながら、脚本を書いていく、というのがこのドラマの物語です。 莉桜に相談す