日本では使われる頻度が少ない銅製の鍋やフライパン。なぜフランスの厨房では昔から使われているのでしょう。その答えは、フランス料理の伝統的レシピにあります。 フランスの比較的寒い地域では、伝統料理として煮込み料理がとても多いですね。フランス料理店は、その店の煮込み料理の良し悪しが店のランクを決めるとも言われます。 帝国ホテルのシェフのエッセイに、 「銅は熱の伝導率が高く、長時間煮込んだりする料理には絶大な威力を発揮する。」とあります。 このホテルでは、戦前に購入した銅鍋を今もなお使い続けているそうです。 伝統料理を守り、最高の仕上がりを追求すること、そして素材の中から熱を通すことによりお肉や野菜の形がくずれにくいこと、また火を止めてからも温度が下がりにくいことも、伝統的な煮込み料理に適している理由でしょう。 また、フランスでは、「ノルマンディー風」というレシピでも分かるように「バター」がよく使
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