同作は山深い田舎に暮らす女子高校生・三葉と東京在住の男子高校生・瀧を主人公にした物語。ある朝二人の体が突然入れ替わり、それが意外な真実へと繋がっていくという内容だ。日本では興行収入が200億円を突破し、邦画の歴代興収ランキングで2位となるなど、大きな成功を収めている。この日本のアニメ映画は、フランス人の目にどう映ったのか。 上映後、拍手に包まれた初日 公開初日の朝、パリ中心部のシネコン「シネシテ・レ・アール」には、公開を待ちわびたフランスのファンが詰めかけた。年齢層は10〜20代のアジア系男性が中心で、そこに同じく10〜20代のアジア系女性、およびヨーロッパ系男女、親子連れが加わる形。少しだけ年配者もいた。 入場時にはポスターと、「新海監督に一言送ろう」と書かれた切手付きのポストカードが配られ、座席は全体の3分の1ほどが埋まった。 上映中は途中退出者もなく、時にコミカルに、時に感動的に観客
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