一つ一つ詳細を書くのは差し支えがあるのだけど、社会人になってから、「それって役に立つの?」という種類の問い方をする人が世の中にたくさんいることがわかった。目的が曖昧なままでも手段が問われるのだ。 役に立つかどうかで言えば、「大量虐殺に役立ちます!」みたいなこともあるわけだし、目的や価値をすっとばして手段として優れていることが求められる状況は、貧しいし危険だ。 人類には、目的さえ明確なら、なんとなくなんとかしてしまう力がわりとあると思う。一方、目的が狂っているとき、積みあがるはずだったプラスのぶんがマイナスになってしまうこともあり得る。 個人レベルでも、手段でなく目的をもう少し意識してみていいのかもしれない。 何の利害も理念も共有していない人間に従事することは自分の目的ではないな、というくらいの最低限の常識的な感覚を手放さないために。 しかし、「目的は何か?」「何が価値なのか?」といった類の