リーゼントの髪形で桃色のはかま姿の集団が那覇市の国際通りを練り歩く。手にはまさかのごみ袋。沖縄の「荒れる」成人式のイメージを払拭(ふっしょく)させたいと、同市立石嶺中学校出身の新成人16人が10日、約1・6キロの沿道のごみを笑顔で拾った。 新成人らのごみ拾いに沿道からは拍手が湧き起こり、警戒に当たっている警察官に「ありがとうね」と敬礼される場面も。他校の新成人の集団が目の前で酒瓶を片手に騒ぎを起こしても16人は黙々と拾い続けた。 呼び掛け人は県外の大学に通う下地克季さん(20)。「沖縄の成人式は恥ずかしくてダサイ」。大学の友人からの言葉にショックを受け、「何とかしてイメージを変えたい」との思いが強くなった。昨年の新成人の先輩が、はかま姿でごみを拾う様子の写真がツイッターにアップされているのを見て、「かっこいい」と絶賛した。 この取り組みが広がることを願っているという下地さん。「ごみを拾うこ