大磯の吉田邸が全焼したらしいですね。たまたま同じ日に、行き所ない老人が狭い建物に文字通り閉じこめられていた施設も火事になり、大勢の焼死者が出ましたが、吉田邸の方は、改めてニュース写真などにも出たように、風光明媚な場所に、とにかく広大な敷地をもつ大邸宅だったようです。 吉田茂といっても、さすがに昨今では知らない視聴者も少なくないので、今回の火事のニュースでは、改めて、どういう人だったか、一言紹介されていました。例えば曰く、「戦争直後、5度に亘って内閣を組織し、「バカヤロー解散」など放言暴言を繰り返しながらも、戦後復興の方向を定め、保守政治の強固な権力基盤を作り上げた「ワンマン宰相」」。 1946年に第一次の組閣をした吉田は、54年の第五次内閣解散で首相職から退きますが、その後も彼は、大磯邸にあって、敗戦と共に消えた筈の「元老」の如き存在として生き続けます。 *W=「「吉田学校」の優等生だった