明治大は世界最大規模となる「明治大学国際マンガ図書館」(仮称)を東京・神田の駿河台キャンパスに創設する。2014年か15年に開館する計画で、蔵書は200万冊超。内外の関心も高く、中国・北京大などへの分館設置も決まった。漫画は大量に出版されても、保存はされにくい。とくに草創期の漫画雑誌や単行本などは散逸しがちで、まとまっている施設は世界でも珍しいという。日本のサブカルチャー研究の国際的拠点になるのではと期待されている。 創設のきっかけは、漫画評論家で「コミックマーケット」と呼ばれる同人誌即売会を主催してきた米沢嘉博(06年死去)の蔵書約30万冊が、母校の明大に寄贈されたこと。一部は「米沢嘉博記念図書館」(東京・神田猿楽町)で先行して公開中だ。「現代マンガ図書館」(同・早稲田鶴巻町)所蔵の内記稔夫コレクション約20万冊も加えれば、貸本漫画に始まる戦後漫画史の全容をカバーすると見込まれている。図