『発達障害の人のための上手に「人付き合い」ができるようになる本』(吉濱ツトム/実務教育出版) 「大人の発達障害」の文字がしばしば見かけられるようになった。「発達障害」というと、症状がはっきりとしており、明確に「発達障害を持つ人」と分かるような印象があるかもしれないが、実はそうではないらしい。「発達障害」にはかなりの程度の幅があり、診断がつかない軽度の大人が少なからず存在し、普通に社会に溶け込みながら、しかし、生きづらさを感じていることが明らかになりつつある。 そのような人たちは、たいてい「発達障害」の自覚がない。しかし、次のような共通項がある。例えば、他者に興味が持てない、雑談が苦手、うまく電話対応ができない…。もちろん、これらに当てはまれば軽度以上の発達障害を持っていると断言できるわけではないが、可能性は示唆できる。 『発達障害の人のための上手に「人付き合い」ができるようになる本』(吉濱