(英エコノミスト誌 2013年3月2日号) 社員に対する出社の強要は、ヤフーが抱える問題の症状であって、解決策ではない。 ヤフーの社員は6月から、出社を義務付けられる〔AFPBB News〕 ジョナサン・スイフトの小説『ガリバー旅行記』(1726年刊行)の中のヤフーとは、馬の姿をした支配者によって畜舎につながれた獣人のことだ。 それゆえ、最近広く漏洩したヤフー人事責任者のジャッキー・レセス氏によるメモが、社内で管理職が部下を呼ぶ時に一般的に用いられる「ヤフーたちへ」という気まずい挨拶で始まったのも妥当だ。 「職場には活気と興奮が満ち溢れている」とメモは続いた。だが恐らくは、一部のヤフーは活気を感じているにせよ、それ以外の社員はパジャマ姿で家でダラダラしていたはずだ。というのもメモには、この6月以降、ヤフーの全社員は正当な理由がない限り、出社が義務付けられると書かれていたからだ。 そしてメモ