なぜ打率4割でシーズンを終えることができないのか お会いした上原氏は大きかった。何となく、その細身に見えるフォルムから、170センチ台後半の身長かな、と勝手に思いこんでいたが、185センチのたいへんな偉丈夫であった。この全身を覆う筋肉が、たった1個のボールを18メートル先のキャッチャーミットへ収めるために全力で収縮し弛緩するのだと想像するだけで、得も言われぬ迫力を感じた。 もちろん互いに初対面だったが、対談は和気藹々と進み、1時間以上話し合ったあたりで記事にすべき分量は確保できたとのことで、しばしの雑談タイムと相成った。 「何でも聞いてください」 と上原氏が笑顔で誘ってくれたので、それならば、と以前から疑問に思っていた、 「なぜ、人間はどうしたって打率4割でシーズンを終えることができないのか。ピッチャーの目線から、その4割を超えない不思議をどう考えますか?」 という質問をぶつけてみた。 は
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