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あらゆる細胞に分化するiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作るときと同じ手法で、人間の肝臓細胞のもとになる幹細胞を作ることに、国立がん研究センターのグループが成功した。培養が難しい肝臓の細胞を、幹細胞から大量に増やせるので、薬の安全性試験や肝炎ウイルスの研究などに応用できるという。同じ手法なのに、iPS細胞とは別のものができた詳しいしくみはわかっていない。 同センターの石川哲也・がん転移研究室長が24日、大阪市で開かれている日本癌(がん)学会で発表した。 石川さんは人間の皮膚や胃の細胞に、iPS細胞をつくるときと同じOct3/4、Sox2、Klf4という三つの遺伝子をウイルスなどを使って入れ、培養した。すると、アルブミンなどのたんぱく質を作り出す肝臓細胞の特徴を備え、しかも無限に増殖する能力を持つ幹細胞ができたという。この細胞を「iHS細胞(誘導肝幹細胞)」と名付けた。肝臓の細胞は体外で増
従来とは違う因子を使い、より質の高い人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製できることを、京都大学iPS細胞研究所の中川誠人講師(幹細胞研究学)らの研究チームが世界で初めて解明し、27日付(日本時間)の米科学誌「米国科学アカデミー紀要」(電子版)に掲載された。 [フォト]世界初のiPS自動培養に成功 川重など iPS細胞はこれまで、他の遺伝子を働かせる機能がある「cーMyc」などの因子を体細胞に組み込むことなどで作製。同因子はiPS細胞の分化を抑制するなどの働きをする一方、同細胞を組み込んだ部位に腫瘍(しゅよう)ができやすいという問題があった。 そこで研究チームは、同因子と同じ機能をもつ因子「LーMyc」を使って新たなiPS細胞を作製。両iPS細胞を組み込んだマウスを用意し、経過を観察した。 この結果、「cーMyc」を使ったiPS細胞をもつマウスは1年間で全体の約7割が死亡し、そのうち
iPS(アイピーエス)細胞という言葉を聞いたことがあるだろうか。正式には人工多能性幹細胞といい、体中のあらゆる細胞に変化できる能力をもつ。日本の山中伸弥・京都大学教授(46)がマウスを使って世界で初めてつくり出した。現在はヒトのiPS細胞もつくられており、実用化に向けた研究競争がくり広げられている。いずれ自らの体細胞でつくったiPS細胞を自分に移植し、臓器や組織を再生させられる日がくるかもしれない。 iPS細胞……人工多能性幹細胞(induced Pluripotent Stem Cell)を略した言い方。山中伸弥・京都大学教授が2006年、世界に先がけてマウスでの作成成功を発表し、世界中で研究が活発になった。ヒトのiPS細胞はバイエル薬品のチームが07年春に作成。山中教授のチームとアメリカのチームも、07年11月に作成を発表した。 ◇細胞は成長の道のりを逆に歩ける わたしたちの体は60兆
がん化の危険のない安全な方法で作ったiPS細胞(新型万能細胞)から生まれたマウスを1年以上飼育すると、寿命より早く死ぬものが増えることが京都大学の山中伸弥教授らの研究でわかった。 死亡率が高くなる理由は不明で、山中教授は「現時点ではiPS細胞の臨床応用には慎重な検討が必要」としている。19日広島市で開かれた日本再生医療学会で発表した。 iPS細胞は、皮膚細胞にレトロウイルスで3〜4種類の遺伝子を導入して作る方法が一般的。ただ、染色体が傷つくなどして、がん化しやすいのが欠点だった。山中教授らは、染色体に入らずに働くリング状遺伝子(プラスミド)に着目。これに4遺伝子を載せ、細胞に入れてマウスiPS細胞を作製。導入遺伝子が消え、安全だと考えられていた。 ところが、このiPS細胞から生まれたマウスを飼育すると、70週目までに約30%が死んだ。通常のマウスの死亡率は20%程度で、明らかに寿命は短くな
iPS細胞(新型万能細胞)から、実際の腸のようにぜん動運動をする腸管を作製することに、奈良県立医科大の中島祥介教授と植田剛医員らの研究グループがマウスの実験で成功した。iPS細胞から器官を作り出した例は初めてという。 グループは、マウスの皮膚から作ったiPS細胞を球状に培養。粘膜やじゅう毛、筋肉、神経を伴った管状の組織(直径約2ミリ、長さ約5ミリ)ができた。物を絞り出すように運ぶぜん動運動を1分間に10回程度行っている様子が見られ、腸管の運動リズムを調節するペースメーカー役の細胞も確認された。 iPS細胞からは神経や筋肉など、様々な細胞を作れるが、立体構造を持つ器官にまで変化させるのは難しい。グループは、同じ万能性のある胚(はい)性幹細胞(ES細胞)で培った人工腸管作製技術を使い成功させた。 植田医員は、「今後は患者のiPS細胞から腸管を作り、クローン病などの原因不明の炎症性腸疾患や、先天
遺伝子やウイルスを使わずに医薬品を投与して、がん細胞のもとからヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作ることに、米ハーバード大の森口尚史研究員らが成功した。医薬品の投与のみで作成したのは初めて。ウイルスが細胞内にある遺伝子を傷つけるなどの弊害を回避できる可能性がある。23日、東京都で開催中の国際会議で発表した。また、大学は特許出願の手続きを始めた。 iPS細胞はさまざまな細胞になるが、がん化が課題になっている。チームはその仕組みを探る一環で、肝がん細胞の元である「肝がん幹細胞」に、2種類の抗がん剤の新薬候補物質を加えたところ、2日後にはほぼ正常な肝細胞に変化することに気付いた。 また、この肝細胞に、山中伸弥・京都大教授が発見した遺伝子の働きを活性化させる別の抗がん剤4種類を4日間投与すると、2週間後にiPS細胞ができることを発見した。 元の肝がん幹細胞は多くの染色体に異常があったが、i
あらゆる細胞に分化できる「万能細胞」から心筋細胞だけを選び出し、安全で効率良く移植する手法を慶応大医学部の福田恵一教授(再生医学)らが開発した。心臓病の再生医療への応用が期待される。米科学誌「ネイチャー・メソッズ」(電子版)に30日、掲載された。 万能細胞から移植用の細胞を作製する際、分化していない他の細胞が混じっていると腫瘍(しゆよう)ができる恐れがあり、目的の細胞だけを選別する技術が求められていた。 研究チームは、心臓を収縮させる心筋細胞に多量のミトコンドリアが含まれることに着目。ミトコンドリアを蛍光色素で染めて目印を付けることで、他の細胞と区別し、ヒトやマウスのiPS細胞(人工多能性幹細胞)とES細胞(胚性幹細胞)から、ほぼ心筋細胞だけを取り出すことに成功した。 この心筋細胞を1千個集めて塊を作り、マウスの心臓に移植したところ、8週間後に移植細胞の90%以上が心臓組織に定着した。精巣
ラスカー賞授賞式のあとトロフィーを披露する山中伸弥・京都大教授=2日午後、ニューヨーク、勝田写す 【ニューヨーク=勝田敏彦】米国の医学賞として最も権威があるラスカー賞の授賞式が2日、当地のホテルであった。さまざまな細胞になりうるiPS細胞(人工多能性幹細胞)をつくった業績で、基礎医学部門の共同受賞者に選ばれた山中伸弥・京都大学再生医科学研究所教授(47)らが出席した。 山中さんは受賞のあいさつで「私は、iPS細胞研究に貢献してきた大勢の科学者や、私の研究チームの学生、同僚らを代表してこの賞を受けます」と述べた。 ラスカー賞はノーベル賞の登竜門ともいわれ、受賞者の約2割がノーベル医学生理学賞も受賞している。5日にある同賞発表にも期待が高まっているが、「(そういうことを考える)余裕はない。iPS研究をいかに完成させるかが今は大切。もらったら、うれしいかもしれませんが」と照れ気味に話した。
様々な細胞に変化する人の新型万能細胞(iPS細胞)を1個の遺伝子を導入するだけで作ることに、独マックスプランク分子医薬研究所などのチームが成功した。 使う遺伝子が少ないほど、がん化の危険性を減らせるため、安全な再生医療につながると期待される。英科学誌ネイチャーに29日発表する。 研究チームは、材料に中絶胎児の神経幹細胞を選択。この細胞に、京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞の作製に使った4個の遺伝子のうち、がん化の恐れの少ない遺伝子1個を導入した。その結果、10〜11週間後にiPS細胞ができ、筋肉や神経の細胞に変化することが確認できた。 国立成育医療センターの阿久津英憲室長は「細胞の種類によって、iPS細胞の作りやすさが違うことが分かった。安全性の高い再生医療への応用に近づく」と話している。
がんの発生を抑える遺伝子の働きを調節し、iPS細胞(新型万能細胞)の作製効率を大幅に高めることに、京都大学の山中伸弥教授のチームが成功した。 京大のほか、米欧の3チームもほぼ同様の成果をあげ、英科学誌ネイチャー電子版に10日、同時発表した。 p53という遺伝子は、発がん物質などによって細胞のDNAが損傷を受けると、修復したり、細胞を「自殺」させたりしてがんの発生を抑える。 山中教授らは細胞に四つの遺伝子を入れてiPSを作る際、p53の働きが活発になることから、p53がじゃましていると考えた。p53を欠損させたマウスや、その働きを弱めた人の細胞で試すと、iPS細胞の作製効率が10〜100倍高まった。 また、米ソーク研究所のチームは、p53の働きを弱めたマウスの細胞から、二つの遺伝子だけでiPS細胞を作ることに成功した。 山中教授によると、p53の働きを弱めたままではがんになってしまうが、iP
さまざまな細胞に分化するヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を遺伝子やウイルスを使わず、たんぱく質だけで作ることに、米ハーバード大などのチームが成功した。マウスでは米独のチームが4月に初めて成功を報告しているが、ヒト細胞では世界初。遺伝子の影響などで起きる細胞のがん化を防ぎ、治療用に使える安全なiPS細胞の作成にまた一歩前進した。29日、米科学誌「セル・ステムセル」電子版で発表した。 金洸秀(キムカンスー)・同大准教授らの研究。山中伸弥・京都大教授が開発したiPS細胞は、四つの遺伝子をウイルスを使い細胞の核に入れて作られた。しかし遺伝子や運び役に使うウイルスが予期せぬ働きをし、細胞ががん化する恐れが高く、遺伝子、ウイルスなしの作成法が模索されてきた。 金准教授らは、山中教授の4遺伝子にアミノ酸の一種、アルギニンなどをつなぎ、ヒトの細胞膜を通り抜けやすい性質を持つよう改造。この遺伝子を、ヒト
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