日本を代表する山岳鉄道「黒部峡谷鉄道」。黒部川が生み出した狭隘な谷間に設けられた20.1kmの路線に41のトンネル、最小半径21.5mといった急カーブが連なる。列車が運行されるのは4月中旬から11月下旬まで(積雪の状況で変更あり)。限定された期間ということもあり、春から秋にかけて国内はもちろん、海外からも沿線の風景を楽しみに多くの人が訪れる。また、旅客列車だけでなく貨物列車も走っていて、使われる機関車や客車、貨車も実に多彩。観光だけでなく、鉄道好きにも見どころふんだんなのだ。本稿では、そんな黒部峡谷鉄道の魅力を紹介しよう。 かなり小さめ! まずは車両の大きさを比べてみよう黒部峡谷鉄道を走る客車や機関車はかなり小さめ。国内では希少なナローゲージと呼ばれる線路幅の狭い路線を走るためだ。さらに2両の電気機関車が客車を引っ張る重連スタイルで運転されている。 ↑JR山手線を走るE231系と比べるとこ