ドイツ在住のライター、雨宮紫苑さんは、毎年日本に帰国し、「いま」の日本を外から内から見て実感、そこで感じたことを『ドイツ人と日本人 比べてみたらどっちもどっち』という一冊にもまとめている。 2020年に東京五輪が開催されることとなり、2年後にむけて日本の長所を海外にアピールすべきタイミングだが、「日本の長所と言われているところ、これでいいのか?」と思うところが多々あると雨宮さんは言う。日本の「おもてなし」や「サービス」については2回に渡ってお伝えしたが、今回は世界一との誉れ高き「日本の電車」についての「これでいいのか?」。雨宮さんは日本の電車は改善しないと外国人には使うハードルが高すぎると言う。それはどういう意味なのか。 日本人の私が駅の中で迷子 「なん……だと……?」 都営大江戸線の牛込神楽坂で電車に乗り、帰宅する途中のときのこと。わたしは、都営浅草線蔵前駅にいた。 京浜急行線沿線に住ん