「ゴールデンウィークを都道府県別に設けよう」――。高級旅館「星のや」やリゾート・ホテル「リゾナーレ」を運営する星野リゾートの星野佳路代表取締役社長は、こう提案する。都道府県ごとに連休の時期を分けることが、サービス産業の生産性向上につながるという。(聞き手は多田和市=コンピュータ・ネットワーク局編集委員、「経営とIT新潮流」編集長) 2008年後半からの景気後退は、観光産業にどの程度影響しましたか。 世界的な金融・経済危機が製造業に大きな打撃を与えて、日本経済全体にその波及効果があったわけですが、観光産業はほとんど影響を受けていません。当社が運営する宿泊施設のうち、不景気が業績に響いたのは、企業利用の割合が大きい3施設だけです。ほかの施設は、軒並み増益になっています。 観光産業が不況の影響を受けない3つの理由 観光産業が不況の影響を受けない理由は、大きく3つあると思います。1つ目は、景気が悪
![サービス産業の生産性を高める決め手は、連休の分散化](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)