鹿児島県阿久根市の竹原信一市長は30日、専決処分により8月2日付で副市長に就任させる元愛媛県警巡査部長、仙波敏郎(せんば・としろう)氏(61)の給料を前任者の6割とする条例改正を専決処分で行った。併せて教育委員会の委員長など非常勤の5ポストの月額報酬(3万〜5万円台)を日当1万円に統一する条例改正も専決した。 副市長職は竹原氏が2008年8月に初当選した直後から空席になっていた。今回の改正で給料は約63万円から約38万円になる。仙波氏は警察の裏金問題を現役の警察官として初めて実名で告発。「行政や公金の使途の監視に厳しい人物」と評価した竹原市長が25日に専決処分で副市長に任命した。仙波氏自身が給料カットを望んでいたという。 非常勤役職の報酬改正対象は教育委員長と委員、選挙管理委員長と委員、監査委員(市議選出分)の5ポスト。このうち監査委員は民間と市議から1人ずつ選ばれているが、民間の監査