九州電力の「やらせメール」問題を調査している第三者委員会の郷原信郎委員長は9日、福岡市で記者会見し、九電の原子力発電本部が、玄海原発3号機のプルサーマル計画について2005年に行われた説明会やシンポジウムに関する資料などを廃棄する証拠隠しを行っていたことを明らかにした。 郷原委員長によると、同本部が保管していたプルサーマルに関する2、3冊のファイルから一部を廃棄していた。プルサーマルに理解を得るための活動に関する資料で、個人名なども含まれているという。佐賀支社でも15冊のファイルを廃棄しようとしていたが、社内からの情報提供があり、廃棄する前に第三者委の事務局を務める経営管理本部が回収した。 いずれも原子力発電本部の副本部長が、説明会への動員に関する社内調査が行われていた7月21日に同本部の部下に対し、第三者委が資料提出を要請した後の今月5日に佐賀支社に対して証拠隠滅工作を指示していた。 委