Ruby プログラムを高速に実行するための処理系 YARV : Yet Another Ruby VM を開発した。 YARV では,さまざまな最適化を実装し,基本性能で 10 倍程度の高速化を実現した。引き続き JIT コンパイラ, AOT コンパイラをより洗練されたものへ仕上げるとともに, Ruby 処理系との統合を図り,次期 Ruby ( Ruby2.0 )の公式実装 Rite への採用を目指す。 具体的な開発項目は,つぎのとおりである。 (1) Ruby プログラムを表現可能な命令群と仮想計算機の設計・開発 (2) Ruby プログラムを (1) の命令セットへ変換するコンパイラの開発 (3) JIT(Just in Time) コンパイラの開発 (4) AOT(Ahead of Time) コンパイラの開発 言語処理系に関してしごく真っ当な話。 日本発のスクリプト言語 Ruby