日本人は世界的に見ても睡眠時間が少なく、先進国で最も「寝ていない」国民だという調査結果があるほどだ。日ごろから睡眠時間が足りていないと実感している人も少なくないのではないだろうか。 「たかが睡眠不足」と片付けてしまうのは簡単だが、長期にわたる睡眠不足はうつ状態を招く恐れもある。今回は睡眠不足が体に及ぼす影響や対処法について、精神保健指定医の髙木希奈医師にうかがった。 睡眠不足の症状や予防法を学ぼう 睡眠不足と不眠の違い 睡眠不足と似た言葉に「不眠」があるが、この違いをきちんと説明できるだろうか。髙木医師によると、「不眠は睡眠障害の一つであり、十分な睡眠時間を取っていても量的及び質的な障害が生じている状態にある」場合を指すという。 量的な障害 (1)入眠困難(寝つけない) (2)中途覚醒(途中で目が覚める) (3)早朝覚醒(朝早く目が覚める) 質的な障害 (1)熟睡しない (2)寝た気がしな
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