正規表現は,特定のパターンを持つ文字列の集合を記述する方式の一つです。「正則表現」と呼ぶこともあります。 長さが決まっていないテキスト・データの処理を簡潔に記述したい――こんなときに有用なのが正規表現です。Webアプリケーションをはじめ,文字列の入出力を伴うプログラムで利用されます。 例えば,プログラムの外部から受け取った文字列の形式をチェックするときに,正しい入力形式をあらかじめ正規表現で記述しておけば,その表現に当てはまる(マッチする)かどうかを調べるだけで済みます。長い文字列の中からパターンにマッチする部分だけを抜き出すことも可能です。 正規表現では,アルファベットや数字などその文字自身にマッチする「リテラル文字」と,特別な意味を持つ「メタ文字」を使います。例えば,リテラル文字だけで記述した正規表現“abc”は文字列abcだけにマッチします。 メタ文字を組み合わせると,複数の文字列に
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