図6 測定ツールの受信バッファを大きく取ると,スループットも上がる<BR>バッファ・サイズが64Kバイトまでは,バッファが大きいほどスループットは向上する。ただし,64Kバイト以上に設定してもあまり変化はない。 確認応答を待たずに送り出す バッファ・サイズというのはNetperfの測定パラメータの一つ。受け取ったデータを一時的に保存するバッファ・メモリーの設定値である。デフォルトは8K(8192)バイトだが,オプションの設定で自由に変更できる。先ほどのデスクの指摘は,デフォルトの8Kバイトという数値がギガビット・イーサネットの通信には小さすぎるのではないだろうか,という意味だ。 バッファ・サイズがスループットに影響する可能性があるのは,TCPのしくみと関係がある。 TCPは,送り出したパケットごとに相手から確認応答を受け取って,通信の信頼性を確保する。ただ,このしくみはスループットを落とし