自分自身の好みに合うLinuxを作ることは,決して難しくない。フリーソフトを手順よく組み合わせていくことで,ごく普通のユーザーであっても自分だけのLinuxを作成できる。本講座を読みながら,Linuxの仕組みを理解して『自分Linux』を完成させよう。 今回は,前回作成した自分Linux用initrdファイル(ramdisk.img)を用いて,自分Linuxが起動することを確認しよう(図1)。 ただし,起動を確認するといっても,実際に行うと途中で停止してしまう。なぜなら,自分Linux用initrdファイルは自分Linuxの起動時にだけ用いるルート・ファイル・システムであり,自分Linuxに不可欠な実際のルート・ファイル・システムをまだ組み立てていないからだ。そのため,前回の「(5)初期化プロセスの実行」の個所で簡単に解説した初期化プロセスを実行できずにLinuxカーネルが停止する。 実際