ポイント ●あるデータをハッシュ関数を使って計算した結果がハッシュ値である。メッセージ・ダイジェスト,フィンガープリント(指紋)とも呼ばれる ●ハッシュ値は基データのサイズに関わらず固定長になる。長さはアルゴリズムによって異なる ●ハッシュ値は「基データが異なれば,その計算結果であるハッシュ値も異なるのが普通で,同じハッシュ値になることはほとんどない」「ハッシュ値とハッシュ関数がわかっても,基のデータを特定できない」という特徴がある 本連載では,暗号方式に関する話が続いています。今回取り上げる「ハッシュ値」は,厳密に分類すると暗号の仕組みとは異なりますが,暗号方式を学習する時に外すことができない大切な基礎技術です。 ハッシュ値で完全性を確保する 連載の第1回で情報セキュリティの要素を勉強しました。このうちの機密性・完全性・真正性に着目します。 インターネットを介して通信する場合,機密性・完
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