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ブックマーク / kihamu.hatenadiary.org (4)

  • 自由主義と非人格的権力 - on the ground

    2005/12/12(月) 17:57:57 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-178.html シェルドン・S.ウォーリンによれば、自由主義者達は、その思想の帰結として、非人格的権力の支配を承認する。自由主義が個人を擁護してきたのは、何らかの人格的権力からであって、非人格的・匿名的な社会集団による統制は否定されない。なぜなら、その集団の代表は、自分達の代表であって、その行為は自分達の行為に等しいからである。個々の意思と集団の意思とが符合するとされれば、集団の非人格的な権力行使は、正当化される。 ハンス・ケルゼンは、非人格的権力の肯定を、自由主義ではなくデモクラシーから導き出している。彼によれば、自由概念が転化することで、民主主義が自由主義的理想から解放された結果として、国家権力が肥大化する。ケルゼンの自由主義の捉え方は、ウォーリンのそれとは差異が

    自由主義と非人格的権力 - on the ground
    atman56
    atman56 2009/07/04
    自由主義者達は、その思想の帰結として、非人格的権力の支配を承認する。自由主義が個人を擁護してきたのは、何らかの人格的権力からであって、非人格的・匿名的な社会集団による統制は否定されない。
  • 自由から自己性へ - on the ground

    2005/10/29(土) 14:56:30 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-157.html 仕事も私生活も経済的にも愛情的にも、一般的に見てどんなに満たされているはずであっても、どこかで満たされない思いが残る、ということはとても普遍的に経験されることだと思う。そうした思いを持つかどうかは、その人の先天的な気質などから生じるものでは決してなくて、偶発の産物であるとも思う。つまり、「気づく」か「気づかない」か、もっと言えば、「それ」が「落ちてくる」か「落ちてこない」かの違いでしかない、ということだ。そして、気づいた人々のなかにも、その思いを抱いたままどうにか生きていく人と、どうしてもその思いを解消しようと考えてしまう人とがいるように思う。この辺りのイメージは、カミュの『ペスト』を読んで頂ければ共有できるだろうか。 ただ、大人であれば顕在/潜在に関

    自由から自己性へ - on the ground
    atman56
    atman56 2009/07/04
    自己性とは、強迫へも自由へも行ける可能性の余地である。「強迫から自由へ」ではなく、「自由から自己性へ」。
  • on the ground

    このブログは引っ越しました。今後、更新は新ブログのみになります。 過去記事の一部を新ブログにコピーしましたが、このブログは今後も残します。 また、政治と理論研究会のブログを削除し、新ブログに統合しました。今後は研究会告知等も新ブログで行っていく予定です。 勝手ながら、引っ越し先で引き続きお読み頂ければ幸いです。 八代尚宏『新自由主義の復権――日経済はなぜ停滞しているのか』(中公新書、2011年)は、経済財政諮問会議などで活躍した著名な経済学者による政治的パンフレットである。その主たる眼目は、「官から民へ」「民間にできることは民間に」をスローガンとした小泉政権期の一連の改革を擁護し、同じ路線を継承した更なる改革を訴えることにある。 著者によれば、近年しばしば「市場原理主義」と同一視され、小泉改革を貫いたイデオロギーとされる「新自由主義(neo-liberalism)」は、必ずしも市場を万能

    on the ground
  • 倫理学には入門する価値があるか - on the ground

    動物からの倫理学入門 作者: 伊勢田哲治出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2008/11/20メディア: 単行購入: 16人 クリック: 209回この商品を含むブログ (54件) を見る 科学哲学の啓蒙書や論理的思考の指南書などで好評を得ている著者が*1、「なぜ動物は殺してよいのか」「動物に人間と同じ権利が認められないのはなぜか」などの問いを含む動物解放論を中心とした応用倫理学的問題系について語りながら、倫理学そのもの(メタ倫理学・規範倫理学)の展開と分布を説いていく入門書。扱われている範囲は広大であるが、文章は平易であり、文献案内も充実している。 すなわち良書である。が、つまらない。倫理学への導入を助ける一冊として、一般的には迷い無く推薦できる水準と言えようが、私にとっては心底退屈なだった。序盤から既に辛く、中途半端な知識を補完するために頑張って通読しようと志していたのだ

    倫理学には入門する価値があるか - on the ground
    atman56
    atman56 2009/07/04
    分析哲学的思考の多くはコミットしようとするのは論理のパズルであり、生き死にそのものではない。いかにして自らの手を汚さずして生きることができる(と信じることができる)か、という課題への従事以上ではない
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