完全に内製というキーワードに釣られて買ってしまった。このペライ本に1700円とかいう値段つけるあたりややボられているような気がしないでもないが、それだけまだまだ世間的には本書に書いてあるようなことは主流ではない、という証左でもあるのかな、と穿った見方をしてしまうのである。内容は、薄く広く色々な企業のシステム開発の内製化への取り組みを取材・紹介したもの。個々の事例に深く踏み込んではいないので、もうちょっと詳しく知りたいところは端折られている。しかし、小さなところから大きな企業や事例を取り上げることで、多様性を確保しているところが本書の読むべき点であろう。 ところでシステム開発を内製する、というのの定義であるが、本書を読むところによるとその実態はかなり曖昧で幅広い。俺はプログラマ畑なので、内製というとユーザ企業が開発者を丸抱えしてIT関連の業務に従事させるイメージが強かったのだが、世間的にはど