iPad の登場以降、日本でもようやく電子書籍ブームが到来してる。けれど、それと書籍のPDF化は別の話。本を裁断機にかけバラしてドキュメントスキャナでPDFにまとめ上げるというのは、iPad が出る以前からやっていた人はいたわけで。もちろん PDF を見るのが、パソコンからiPad に代わり、相性がよくなったというだけのこと。 これを「電子書籍」などと称されて間違ったイメージが作られてしまうと、電子書籍・電子出版の未来に暗雲が立ちこめてしまう。電子書籍の可能性はこんな程度のものではないのだから。 どんな情報システムでも、紙をそのまま画面上に「電子化」しただけものは大抵失敗する。電子化のメリットを活かせていないからだ。たとえば「電子カルテ」を、医師が記入する紙カルテをパソコンの画面に置き換えたものだと思っている人もいる。しかし、それでは電子カルテのメリットがまったく活かされていない。 電子カ
古くから使われている通り名の入った住居表示。こうした街角の看板も減ってきている(京都市下京区で)=川崎公太撮影 「上(あが)る」「下(さが)る」「東入(い)る」「西入る」と、通り名を起点に場所を示す京都市中心部の住居表示が、岐路に立たされている。京都独自の伝統的な表記だが、標準化の進むインターネットやカーナビゲーションの大半は通り名が不要なものとみなされ、入力しても地図検索ができない状態。ネット広告や名刺からも通り名を抜く表記が増え、平安時代以来続く地名表記に親しんできた市民には「通り名がないと、場所がどこかわからない」と戸惑いが広がる。 「京都の不思議」の著書がある作家黒田正子さんは最近、ネットで化粧品を買おうと、京都市内の自分の会社の所在地を入力すると、受け付けてもらえず驚いた。 京都市内は通り名だけでもほとんどの郵便物が届く特有の地域。黒田さんはいつものように「中京区高倉通夷川上る」
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