県立歴史博物館(高崎市綿貫町)は28日、7~9月の企画展で展示した国指定の重要文化財1点を含む計4点の古文書に、展示ケースの天井から落下した水滴でシミができたと発表した。 県庁で会見した黒田日出男館長らは「歴史博物館としてあってはならない事故。大変申し訳ない」と謝罪した。 県によると、シミができたのは、重文の「上杉房定(ふささだ)書状」(新潟県立歴史博物館蔵)のほか指定のない「太田道灌(どうかん)状」(国学院大学図書館蔵)▽「香蔵院珍祐(ちんゆう)記録」(同)▽「長尾氏系図」(群馬県立歴史博物館蔵)。「上杉房定書状」に縦5センチ横3・5センチのシミが2カ所、ほか3点に最長107センチのシミもあった。 いずれも7月16日~9月18日に開催された企画展「関東戦国の大乱」で同じケースに展示され、8月25日に職員がシミに気付いた。 同館は、東日本大震災で天井や壁面の小さな隙間(すきま)が広がり、ケ