クルマの紹介記事では、「欧州車に追いついた」や「欧州車に比べると……」など欧州車をひとくくりに「いいもの」として褒めるような記述がしばしば見られます。21世紀の現代でも、依然として欧州車は世界のトップレベルなのでしょうか? 安全性や燃費、コスパにおいては日本車(トヨタ)がとっくに世界一なのではないかと思うのですが……。ご意見をお聞かせください。 トヨタに関していえば、本当に「欧州車に追いつかなければ」と必死になっていたのは、2000年までだと思います。いまでは若い技術者は欧州コンプレックスを持っていないように感じます。 私は1993年からしばらくドイツに駐在し、まさに「欧州車にキャッチアップせよ」という社命を受けてさまざまなテストに取り組んでいたのですが、そのころはまだ明確な差がありました。例えば、アウトバーン走行中の安心感がまったく違いましたし、突然雨が降り出すなど走行条件が悪くなるほど