繰り返し発せられる、沖縄の民意-。その重さを政府は無視できるのか。 翁長雄志(おながたけし)知事の死去に伴う沖縄県知事選で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する玉城(たまき)デニー氏(58)が、安倍晋三政権が強力に支援した候補を破り、初当選を果たした。 最大の争点となった辺野古移設の是非について、沖縄県民は前回知事選に引き続いて「ノー」の意思表示をしたといえる。 安倍政権は、選挙結果にかかわらずに辺野古移設を推進する構えだ。しかし、ちょっと待ってほしい。いくら外交・安保政策が政府の専権事項だとはいえ、ここまで明確に示される地方の声に耳を傾けようともせず、国家の力で押し切ることが民主主義の本意にかなっていると言えるだろうか。 立ち止まって、本当に「辺野古移設が唯一の解決策」なのかどうか、再検討すべき時だ。 ●既成事実化に抗して 辺野古では、すでに埋め立て区域の一部が護岸で
![沖縄知事選 この民意を無視できるか|【西日本新聞】](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/626bb1b00823b7fa189d37d0e32911434c1be5b2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.nishinippon.co.jp%2Fassets%2Fnnp%2Fimg%2Fbase%2Fog_image.png)