それによると、生活習慣にこの「短時間仮眠法」を組みこむと、日中の眠気や疲労を軽減させ、作業成績の改善維持にとどまらず、夕方の活動水準を上昇させ、さらに夜間の睡眠の効果を高めることがわかった。 しかし、仮眠習慣を形成するには、仮眠直後に発生する仮眠慣性を除去する必要があった。 そこで、睡眠から覚醒したのちも3~30分間にわたって眠気が残留し、気分や作業能率が一時的に落ち込む現象である睡眠慣性を短縮する制御技術を開発するため、仮眠条件(15分の仮眠をとる)、カフェイン条件(仮眠前にカフェイン200mg入りのコーヒーを飲む)、洗顔条件(仮眠直後に洗顔する)、光条件(仮眠直後に1分間2千ルクスの高照度光を浴びる)、休憩条件(仮眠をとらない)の5条件を比較して最も効果的な制御法を探った。 その結果、午後の眠気を改善するには15分程度の短時間仮眠が有効であるが、仮眠前にカフェインを飲むこと、仮眠直後に