お金には「限界効用逓減の法則」が当てはまりません。具体的にいうと、例えばどんなに好きな食べ物でも、ある程度食べてお腹が膨らんだらもういらないと思うでしょう。どんなにお酒が好きな人だって、ウォッカを3本も空けたらもうお酒を見るのも嫌になるはず。 これが「限界効用の逓減」で、ある程度手に入れたら「満たされた」という感覚や「もうたくさん」という感覚になる。つまり充足することで欲望が減少するわけです。 ところがお金だけは違う。100万円を手に入れたら次は1000万円がほしいと思う。1000万円手に入れたら、今度は1億円がほしいと思う。欲望に際限がない、つまり「限界効用が逓減しない」のです。 これがお金の怖いところで、一種麻薬に似ています。どんどんエスカレートして、それがないと不安になり、けっして満ち足りるということがありません。 お金の欲求は際限なくエスカレートするもの 外交の世界では「情報を金で