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ブックマーク / www.akizero.jp (2)

  • 第1回 「会社」という名の不可逆過程 | 亜紀書房ZERO事業部

    組織の運命 人間と同様、会社は生まれた瞬間から老化が始まります。さらに言えば、会社の活動を一言で表現すれば、「老化との戦い」ということができるでしょう。それは会社という生命体が持っている「不可逆性」、つまり「可逆」(もとに戻れる)ではなく、 「もとには戻れない、あと戻りができない性質」 によります。 連載では、会社が持っているさまざまな不可逆性を事象として説明するとともに、それがなぜ起きるのかについての根原因を探っていきたいと思います。 「大企業病」という言葉があります。従業員が悪い意味で「官僚的」になってセクショナリズムが蔓延(まんえん)し、顧客意識が希薄になることで組織の活力が削(そ)がれていくという状態がその典型的症状です。 大企業の経営者は(ときに中小企業においても)、しばしば自らの会社がこの状態の陥ることに危機感を覚えて、社員に対してこれを打破するように呼びかけます。しかしな

  • 第9回 新卒社員の「勘違い」 ~外注化の増加は止まらない~ | 亜紀書房ZERO事業部

    外注化が進む「現場に近い仕事」 続いての「会社の不可逆過程」は「外注化」です。会社の中のさまざまな業務は、はじめはその会社にしかできない付加価値の高い内容だったものが次第に多数の人ができるように標準化され、「付加価値の低い仕事」となって、関連会社やサプライヤへの外注が進むようになっていきます。 会社の業務はいわゆる「ノンコア業務」から順番に外注化が進んでいきます。何重もの 複雑な多層下請け構造 で有名な建設業界はもとより、「ITゼネコン」とも表現されるSI(System Integration)業界においても、実際にプログラムを行っているのは関連会社や協力会社の場合がほとんどですし、あるいはテレビ番組の制作や旅行会社の現地ガイドなど、いわゆる「現場に近い仕事」ほど外注化は進行しています。 もちろんこれは、経営的には意味があります。ある程度定型化されて、他社に対しての差別化要因とは関係ない業

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