大学を卒業しても5人に2人は就職できない厳しい就職氷河期。ところが、中小中堅企業に対象を広げて細かくデータを分析すると、結構仕事が多いという。大企業志向が強く、中小企業を敬遠することから来るミスマッチが背景にあると「スパモニ」は指摘する。 厚生労働省が発表した今春卒業見込みの大学生の就職内定率は57.6%(2010年10月1日現在)。これだと5人に2人は就職できない。 卒業式まであと2か月足らず。「すぱもに」は寒風の中で最後の就活に取り組む4年生の姿を追ったが、リクルートワークス研究所が調べたデータを細かく見ると、ちょっと様子が違う。 たしかに、従業員数5000人以上の大企業への就職希望者8.9万人に対し求人数は4.2万人。求人倍率は0.47倍でほぼ2人に1人しか入社できない。ところが、従業員300人未満の中小企業を見ると、求人数30.3万人に対して就職希望者6.9万人で、求人倍率は4.4