次期衆院選で民主党公認の内定を受けていた田中真紀子氏(70)=新潟5区=が20日、選挙に立候補しない意向を明らかにした。政界は引退せず、今後も政治活動を続けていくという。 20日、田中氏から党本部や新潟県連に文書が届き、田中氏は立候補しない理由について、地元の越後交通(新潟県長岡市)で会長を務め、東京造形大学で客員教授を担っていることに触れ、「二足のわらじを履くことは難しい」と説明しているという。党本部などによると、田中氏はすでに海江田万里代表に面会して意思を伝えたという。 田中氏は故田中角栄・元首相の長女。1993年の衆院選で旧新潟3区から無所属で初当選し、旧新潟3区と現在の新潟5区で6回連続当選。外相や文部科学相などを歴任した。2012年12月の前回衆院選で敗れ、議席を失っていた。