東京・浅草観光に必須の巨大建造物が三つ、隅田川のほとりにそびえる。東京スカイツリーとビアジョッキ形のアサヒグループホールディングス本社、そして金色の雲のようなオブジェ「聖火台の炎」をいただく同社のスーパードライホール。 【写真】川崎重工業グループが手掛けた「聖火台の炎」の模型 オブジェは重さ360トン。長さが44メートルもあり、先端の十数メートルは、建物の枠外にはみ出ている。はみ出た部分には暖房を内蔵し、冬につららが落ちる事態を防ぐ。維持管理のために、内部に関係者が入れる構造だ。(一般には非公開) 「このオブジェは神戸生まれ。川崎重工業が神戸工場で、造船の技術を使って造り上げました」と、ホールを管理するアサヒプロマネジメントの今泉慶一さん(48)。 ホールは1989年、同社の創業100年を記念して本社とともに建てられた。デザインは、フランス人フィリップ・スタルク氏。新世紀に向かって飛躍する