日本将棋連盟は10日、対局中の外出を禁止する規約に違反したとして、棋士2人を罰金処分にしたと発表した。外出禁止は、将棋ソフトによる不正の防止策として昨年12月に導入された。 処分を受けたのは村田顕弘五段(30)と金沢孝史五段(43)。村田五段は今月7日、夕食休憩の際にコンビニで買い物をし、金沢五段は8日、昼食休憩の際に外食したという。いずれも東京都渋谷区の将棋会館での対局で、他の棋士の指摘で発覚した。連盟は、それぞれ、対局料の50%の返上を求めた。 2人は「規約に対する理解が不十分だった」と説明しているといい、スマートフォンなどは携帯していなかった。 連盟は不正対策を決めた昨秋、規約の変更を各棋士に通知していた。佐藤康光会長は「大変なことが起きてしまって申し訳ありません。監視の強化も検討する」と話した。
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