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ブックマーク / otateki-output.com (7)

  • なぜ俺は「燃えるような夕日」みたいなクリシェがこんなにも嫌いなのか

    私はクリシェが嫌いです。 クリシェとは、定型文、決まり文句という意味をもつフランス語です。日語での例をいくつか出しまてみますと、以下のようなものがあります。 ・燃えるような夕日 ・抜けるような青空 ・完膚なきまでに叩きのめす いずれも、日語の文章では度々見かける定型文、決まり文句=クリシェです。私は以前から、このような表現を嫌っています。 しかし疑問はあります。いったいなぜ私は、クリシェが嫌いなのでしょうか。実のところ、私自身でも理由を掘り下げて考えたことはあまりありません。そんな現状を正直に言うなら、反射的に嫌っているだけです。 なぜ嫌うのかが自分でも曖昧なこの現状は、健全ではないでしょう。クリシェであるから…というだけで表現や作品そのものを嫌うのは、誤りの元であるように思えるからです。「燃えるような夕日」というクリシェを使った時点でダメ!とは、ずいぶん短絡的な決めつけであると自分で

    なぜ俺は「燃えるような夕日」みたいなクリシェがこんなにも嫌いなのか
    aukusoe
    aukusoe 2024/04/14
  • 『ONE.』シナリオの3つの問題点とその解決例を『AIR』に見る

    リメイク版『ONE.』の物語には、問題があると感じました。 しかし元は25年前に発売された作に対し、現代を基準にして文句をつけるのは栓の無いことのように思います。そこで今回は、同ジャンルの作品である『AIR』を引き合いに出し、『ONE.』の問題点をそのままあげるのでなく、後に続いた作品はそれをどのような形で解消しているのかまでを考えました。 『ONE.』の物語の問題点であり、かつ『AIR』シナリオでは何らかの手法でそれが解決されていると私が考える点は、以下の3つがあります。 1.主人公がヒロインに近付く動機が弱い。 2.問題の原因が主人公の人格にあり、その理由が示されないため、プレイヤーの主人公への印象が悪化する。 3.物語のクライマックスで提示される課題がどのヒロインでも同じであり、そのため終盤の展開が似通っている。 また重要な前提として、私は『ONE.』をコンプリートまで遊んでいませ

    aukusoe
    aukusoe 2024/02/04
    “スーパーマリオブラザーズの古さを指摘したところで、それは古いのだから仕方がない。 ”
  • 『未解決事件は終わらせないといけないから』を「動画映え」の視点で考える。

    テキストADVやビジュアルノベルは、動画文化と調和できないのか? 「動画映えするか?」という点は、今やそのビデオゲーム単体はもちろん、ジャンルそのものの隆盛すら左右しうるポイントになりました。一方、全ジャンルでも特に物語を楽しむことに重きが置かれるテキストADV・ビジュアルノベルは、一般にこれと相性が悪く、動画文化を味方につけづらいと考えます。しかしジャンルそのものを盛り上げるために、動画文化を味方につけない手はないはずです。では、どのようなテキストADV・ビジュアルノベルなら「動画映え」し、この文化と共に一層ジャンルを繁栄させる可能性を持つでしょうか。その可能性を持った作品であると私が考えるのが、今回遊んだ『未解決事件は終わらせないといけないから』です。 作が動画文化を味方につけ得るテキストADV・ビジュアルノベルの一種だと私が考える要因は、以下の2点です。 ・物語の可変性 ・SNS

    『未解決事件は終わらせないといけないから』を「動画映え」の視点で考える。
    aukusoe
    aukusoe 2024/01/23
  • 11月の新作が2本しかないからといってエ〇ゲ業界は終わりだと判断するのは危険である理由をクリティカルシンキングする。

    『【悲報】エ〇ゲ業界、ガチで終わってしまう… 11月発売のエ〇ゲはなんと2だけ…😭』 ※伏字は筆者によるもの。R18要素を含むためリンクは貼りません。 2023年11月の発売日カレンダーを見ると、新作エ〇ゲが2しかなく、それを業界の衰退に結び付けた記事タイトルです。 これは一見するともっともらしい考えのように感じられます。しかし、当にその通りなのでしょうか。私自身は、一か月の発売数から業界の衰退にまで繋げて考えてしまうのは、危険なことだと感じています。 というわけで今回は『【悲報】エ〇ゲ業界、ガチで終わってしまう… 11月発売のエ〇ゲはなんと2だけ…😭』に対し、このように考えてしまうことが危険であると感じる理由を書きます。 …と言っても、私は別に上記まとめ記事に対して怒っているだとか、エ〇ゲ業界の衰退論に対抗したいわけではありません。多くのまとめ記事は注目を集めるため、週刊誌

    11月の新作が2本しかないからといってエ〇ゲ業界は終わりだと判断するのは危険である理由をクリティカルシンキングする。
    aukusoe
    aukusoe 2023/08/26
    “目の前の出来事ばかりに注目して因果関係を決定するのは危険で、真の因果を見つけ出すのは簡単ではない場合も多い”
  • 【5時間以内】短い。だけど面白い。時間がないゲーマーにこそオススメする短編テキストADV、9本

    ゲームを遊びたいけれど、時間が取れない… 大作を遊びきるモチベーションが出ない… こんなことで悩んでいませんか? 今回はそんなアナタのために、余裕で1日でクリアできるくらい短いのに、しっかり面白いテキストADVを紹介します。 SteamSwitch対応タイトルの他、スマホ対応かつ無料で遊べる作品も紹介していますので、ぜひゲームライフの充実にお役立て下さい。 ※記事中に広告は一切ありません。 和階堂真の事件簿 処刑人の楔(スマホ) スカシウマラボ製作。 「1時間でクリアできる推理アドベンチャー」がコンセプトの、スマホ向けライト推理ADVです。 NPCに聞き込みを繰り返し、情報を集めて犯人を突き止める、王道の推理ADV。 手軽ながらも、刑事気分は十分に味わえます。 ・今、調べるべきナゾは? ・今、明らかになっていることは? このような点を常にゲーム側が整理し、わかりやすく提示してくれるのがポ

    【5時間以内】短い。だけど面白い。時間がないゲーマーにこそオススメする短編テキストADV、9本
    aukusoe
    aukusoe 2023/04/29
  • 「購入させていただく」「レビューさせていただく」の違和感 ~作り手への敬意って、何だろな?~

    「〇〇を、購入させていただきました」 「〇〇のレビューを、させていただきます」 このような表現、どうも違和感を覚えるのは、自分だけではないと思います。 先日Twitterで以下のツイートをしました。 「買わせていただく」とか「レビューさせていただく」みたいな表現、うーむと思っていたが、その理由は、そこまで下に出る必要ある?っていうのと、作り手への敬意っていうよりは視聴者の皆様へのポーズってのが強い気がするからなのかもしれん。 — ディス (@disnoX) April 21, 2023 言いたいことはツイート内に詰まっているのですが、もうちょっと掘り下げればブログ記事1つ分のネタになるな…と思ったため、今回はこの「購入させていただく」や「レビューさせていただく」について、私見を述べます。 はじめに断っておきます。私は日語の研究をしている学者でも、国語の先生でもありません。 そのため、これ

    「購入させていただく」「レビューさせていただく」の違和感 ~作り手への敬意って、何だろな?~
    aukusoe
    aukusoe 2023/04/23
    “少なくとも「購入させていただきます」という言葉を使っただけでは、感謝したことにはなりませんし、敬意を払っているとも言えないでしょう。”
  • ※途中からネタバレ有 私は『A YEAR OF SPRINGS』の世界を作る一人になれるか?

    『A YEAR OF SPRINGS』というゲームを遊びました。 実は一度プレイ済みなのですが、感想を書けていなかったので再プレイ。性的マイノリティである3人の主人公が悩み苦しみ、そして解決を得てゆくテキストADVです。 性的マイノリティって実は身近な存在…というのは、正に彼ら彼女らの発信によって、市民の間でも認知されてきたように思います。ただやはり画面の向こうの存在であるような遠さは拭いきれていないとも。例えば家族がそうである可能性も…というレベルまでは近づけていないと感じます。 例えば最近、学校の制服なんかはジェンダーフリーが当たり前になりました。その一方でズボンを履く女子、スカートで過ごす男子って当にいるの?…と感じてしまう自分もいます。そのような意味では私は性的マイノリティを「確かに存在するけど実際どこにいるか分からない人たち」みたいな遠さで捉えていました。作はそれを、もっと近

    ※途中からネタバレ有 私は『A YEAR OF SPRINGS』の世界を作る一人になれるか?
    aukusoe
    aukusoe 2023/02/12
    “優しすぎる展開を描きますが、それは物語としての欠点でなく、目指すべきものであると考えれば、その意義は大きいと感じました。”
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