「好きなことだけして食っていく」。とても甘美な響きを持った言葉である。 しかし、多くの人にとっては、「好きなことだけして食っていく」という言葉は、憧れはあっても、何をどうすればいいのか分からない、というのが実情ではないだろうか。 人は皆社会のシステムに組み込まれて生きている。 会社もそう、家庭もそう、そして子供の学校や地域の活動もそう。 「好きなことだけして食っていく」と突然言われても、とっかかりがなさすぎて、自分のことと思えないという人も多いだろう。 僕自身、今ではブロガーとして、そして作家として、本当に好きなことだけして食っている。 書籍やブログを書き、セミナーやワークショップを運営して生計を立てている。 でも僕は2011年3月までは、中小企業に勤めるサラリーマンだった。 最後の3年間を除いては、僕は本当に「ただの」サラリーマンだった。 会社を辞めたら生きていけない、いわゆる「社畜」だ