東名高速道路は2009年5月26日、1969年の全線開通から40年を迎える。1964年には東海道新幹線が、翌65年には愛知県小牧市の小牧インターチェンジ(IC)を起点とする名神高速道路が開通。東名高速道路は東京から小牧ICをつなぎ、首都圏から関西圏までを結ぶ「東海道メガロポリス」構想を実現するための要として建設が進められた。 当時、国内の輸送は主に鉄道に委ねられていた。建設費を融資するために来日した世界銀行の調査団は、鉄道輸送から道路輸送への転換によりコスト削減とスピードアップが可能になると指摘。これが高度経済成長を続けていた日本側の考えと一致し、東名高速道路建設の機運は一気に高まった。 東名高速道路はまず東京―厚木、富士―静岡、岡崎―小牧の3区間で飛び石開通した。建設には最新技術が用いられ、難所と言われた酒匂川橋の橋脚は高さ65メートルと建設当時、東洋一を誇った。また、東名高速道で最