どうも新田です。都知事選が終わった直後、現代ビジネスの瀬尾傑・前編集長(いまは講談社の第一事業本部長)のお誘いで、本書「情報参謀」を上梓したばかりの小口日出彦さんのメディア関係者向け講演に行ってまいりました。本書では、2009年の野党転落後の自民党が広報戦略立て直しのため藁をもすがる思いで始めた、テレビ・ネットの膨大なデータ分析による情報戦略の当事者として内幕を明かしております。 初めて明かされる“政界版マネーボール”の内幕 瀬尾さんが講演の誘い文句で「政界版マネーボール」と評したのは、実に言い得て妙。本家マネーボールは、大リーグの弱小貧乏球団のアスレティックスが、綿密な統計データ分析により、選手の隠れた才能を引き出し、チーム強化に成功したわけですが、本書によると、自民党も野党転落数か月後にはテレビの政治報道全体で、自民党中心の露出が2.9%にまで落ち込み(民主党関連は65.4%)、「発言