LIGO(ライゴ)での観測に携わる米カリフォルニア工科大の新井宏二上席研究員=東京都千代田区で、渡辺諒撮影 米カリフォルニア工科大 「重力波の検出に直接携わって…」 今年のノーベル物理学賞は、重力波を初検出した装置「LIGO(ライゴ)」の観測を率いた米国の3人に決まった。アインシュタインの「最後の宿題」とも言われた重力波の観測に世界で初めて成功した「LIGO」には、日本人研究者も参加している。国立天文台(東京都)から8年前に米カリフォルニア工科大に移った新井宏二上席研究員(45)だ。ノーベル賞決定に「重力波の検出に直接携わり、受賞の一助になれたことを光栄に思う」と喜んだ。 観測した重力波は、地球と太陽との距離(約1億5000万キロ)をわずか水素原子1個分変化させる程度の効果しかなく、検出装置内の機器のぶれは天敵となる。