不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 狭義のルネサンスからマニエリスムへ、そして、バロックを経て後期バロックへ。 15世紀から17世紀にかけてのルネサンスの流れを、このような4つの段階に分けて考察するのが今回紹介するアメリカの文化史家、ワイリー・サイファーの『ルネサンス様式の四段階―1400年~1700年における文学・美術の変貌』です。 この本を読んであらためて日本人って西洋のことをほとんど理解しないまま、西洋が生み出しグローバルに展開した近代のしくみに乗っかってしまっているんだなと感じました。 それがどういった状況で何を目指して生み出され、その結果、何がどう変わったのか。 さらにいえば、そうした近代のしくみが自分たち自身のいまの生活にどういう影響を与えているのか。 またその影響を認識して、それを嫌うにしても、