アリーナ(ロシア語: Аре́на〔アリェーナ〕)は、ロシアの機械製作設計局によって開発されたアクティブ防護システム(APS)である。用途は軽対戦車兵器、対戦車誘導ミサイル(ATGM)、トップアタック(英語版)弾頭を備えたミサイルなどによって装甲戦闘車両が破壊されるのを防ぐことである。 本装置は飛来する弾頭の検知にドップラー・レーダーを用いる。検知した際には防御ロケットが撃ち出され、車輌本体に向かってくる飛翔体の付近で炸裂し、車体に直撃をこうむる前に破壊する。 アリーナは、1970年代後期にソ連が開発したアクティブ防護システム、ドローストの後継である。アフガニスタン紛争中、ドローストは少数がT-55戦車に搭載された。このシステムは車輌の生残率を改善し、80%にまで高めた。ドローストは1980年代後期、電磁ジャマーを用いて敵の対戦車ミサイルやロケットを混乱させるシュトーラに代替された。 19