北京五輪に合わせて会談したプーチン(2月4日、北京) Sputnik/Aleksey Druzhinin/Kremlin via REUTERS ・「ウクライナ危機が台湾海峡に飛び火する」という説はよく聞くが、これには大きな矛盾がある。 ・「現地の要請」に基づいて軍事侵攻するロシアの手法は中国の論理と一致しない。 ・東西冷戦の教訓に照らせば、中ロの共通性にばかり着目するのは建設的ではない。 ロシアの侵攻が始まる前から「ウクライナ問題が台湾海峡に飛び火しかねない」という説はあちこちで聞いたが、中国とロシアをとにかくセットで扱う思考は状況認識をかえって誤らせかねない。 中国にとってのウクライナ危機 ロシア軍がウクライナ侵攻を開始した2月24日、中国の王毅外相はロシアのラブロフ外相との電話会談で「やむを得ず必要な措置をとった」というロシアの言い分に「安全保障上の懸念を理解する」と応じた。これが「