【シリコンバレー時事】ロイター通信は19日、経営再建中の米ヤフーが売却を検討している中核事業をめぐり、米国企業などと並び、楽天も買収に関心を持っていたと報じた。 ただ、楽天は「買収案を提示した事実はない」(広報部)としている。 ロイターは当初、楽天がヤフー買収の入札に参加したと伝えていた。 米メディアによると、米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズ、英大衆紙デーリー・メール、米ネット広告大手YPホールディングスなどがヤフーに買収案を示した。これまでのところ、傘下にネットサービス大手AOLを抱え、ネット広告や動画配信事業で相乗効果が見込まれるベライゾンが優勢とみられている。 ヤフーのマリッサ・メイヤー最高経営責任者(CEO)は19日の決算会見で、事業売却に関し「可能な限り早く前に進めたい」と述べ、検討を急ぐ考えを示した。ただ、結論を出す時期については言及しなかった。