(CNN) 高層ビルの建ち並ぶ近代都市香港には、特徴的な建造物がもう1つある。老朽化したビルの屋上に廃材を使って増築された「掘っ立て小屋」だ。こうした屋上家屋は違法だが、住人の数は数千人に上るとみられており、高層ビルの上にスラム街を形成している。 こうした家屋の多くは香港のカオルーン地区にある。香港の規制ではこうした増築は本来認められていないが、実際は黙認されており、売買も行われている。香港では高級マンションになると1億香港ドル(約10億円)を超える物件も少なくない。また、今年発表された民間調査によると、家具付きの一軒家の取引価格は平均1325万香港ドル(約1億3000万円)となっている。 香港の不動産業者ジャニス・チャン氏は「こうした屋上家屋が違法なら、香港で100万香港ドル以下の物件を見つけることは不可能だ」と指摘する。 香港大学のアーネスト・チュー博士は「もちろん不動産業者は、屋上
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