千葉県の松戸市に「団地生活」を丸ごと展示してしまっている博物館がある。松戸市立博物館がそれだ。 1960(昭和35)年、同地には都市住宅整備公団によって世帯数5000戸ほどの常盤平団地が建設され、農村から住宅都市への変貌のさきがけになった(同館パンフより)そうだが、その時の団地の1戸(2DK)をほぼ丸ごと館内に復元展示しているのだ。 団地は、当時、最先端のモダン住宅であり、暗くて寒く、且つ使い勝手が悪い日本家屋と違って、羨望の的であった。 と同時に、最先端住宅への羨望というのは単にその機能性に憧れるだけではなく、その住宅がもたらすライフスタイルに憧れるのだ。今日、タワーマンションに住まわんとする人々が、単に標高の高さを欲しているのではなく、タワーマンションのライフスタイルに憧れているように。 常盤平団地の入居が始まってまもなく、地元の子どもたちの間に団地ごっこなる遊びが流行ったという。 遊
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